道具再考

text by 大湊一昭
photo by Works

美しい日本の道具"風呂敷"を「エコバッグ」に

ゴミを減らしたいならレジ袋をエコバッグに変えよう

最近、「包装容器リサイクル法」という言葉を耳にしたり、目にすることが多いと思います。その背景には、このままでは増え続ける廃棄物によって社会が立ち行かないという切羽つまった状況があります。ちょっと古いデータですが、一般廃棄物に占める容器包装廃棄物の割合は、容量にして約56%、重量で約23%もあります(平成9年)。少しでもゴミを減らそうとするなら、スーパーなどでもらうレジ袋についても考えなくてはいけません。

そんな動きを受けて、この頃、「エコバッグ」というものが注目されています。買いもののさい、レジ袋をもらう代わりに、持参したバッグに入れて持ち帰る人が増えつつあります。そうしたバッグをエコバッグといいますが、エコバッグというバッグがあるというより、その使い方の形態をさしてエコバッグといいます。ですから、実際にはどんなバッグでもいいのです。

"風呂敷マスター"に学ぶ風呂敷のエコバッグ仕様

そこでオススメしたいのが、「風呂敷」です。人それぞれ、風呂敷に対するイメージがあると思いますが、私なんかは唐草模様がついた大判のものを真っ先に思い浮かべ、ついでに東京凡太というコメディアンのことを思い出します。それをマント代わりに首に結びつけ、(スー)パーマンのまねごとをした記憶もおぼろげながら浮かんできます。

駄話はさておき、風呂敷はとっても便利な生活の小道具です。使い方さえ覚えれば、たいがいのものを包むことができます。何度も繰り返して使えるため、きわめてエコロジカルな道具だともいえます。その風呂敷をエコバッグとして使おうというのが、わが『ロハス気分』の提案です。カッコいいでしょ、なんか!

風呂敷をバッグのようにして使う方法を教えてくれたのは、合羽橋にある菓子道具店の4代目、横山功さん。若いのに、なかなかの風流人です。彼が“風呂敷マスター”(と勝手に呼んでしまうが)になったのも、もとはといえば、部屋にあふれるレジ袋の多さにガク然としたことからだとか。彼はなんでも風呂敷で包んでしまう。風呂敷ひとつで(2つだったか、3つだったかもしれない)旅にも出かけるほど。では、風呂敷マスターに聞いた「風呂敷エコバッグ」の作り方、使い方です。

さあ始めましょう、風呂敷でエコバッグを

●まずは「真結び」を覚える

まず、習得したいのが、風呂敷の結び方。これには「真結び」という結び方を用います。この真結びをしっかり身につけておけば、どんなものを包むときでも役に立ちます。大きな結び、小さな結びと、結びの大きさも自在。
※結びがわかりやすいように、柄の違う2枚の風呂敷でやっています。

1.左を上、右を下にして交差させる。

1.左を上、右を下にして交差させる。

2.その状態から1回結ぶ。

2.その状態から1回結ぶ。

3.今度は右を上、左を下にして交差させる。

3.今度は右を上、左を下にして交差させる。

4.その状態から、また結ぶ。

4.その状態から、また結ぶ。

5.親指と人差し指で端をつまみながら、残りの指を使って根元をしっかりと締める。

5.親指と人差し指で端をつまみながら、残りの指を使って根元をしっかりと締める。途中でほどけてしまわないために大事なこと。

●結び目をほどくには

しっかりと真結びされたものをほどくには、力ずくでやってもダメ。コツさえ覚えれば、力を入れなくてもスムーズにほどくことができる。

1.左の端を、右のほうに持ってくる。

1.左の端を、右のほうに持ってくる。

2.一直線になるまで引っ張る。

2.一直線になるまで引っ張る。

3.結び目を右手で持ち、左のもとのほうを引っ張る。

3.結び目を右手で持ち、左のもとのほうを引っ張る。

●これが風呂敷エコバッグ

では、スーパーでの実践に移りましょう。いつものように、買ったものをスーパーのカゴに入れていくまでは同じ。レジに着いて、レジ係の人が値段をチェックしながら別のカゴに移していく直前がポイント。ここでタイミングを逸しないことが大切です。

1.買ったものを移してもらうほうのカゴに、すばやく風呂敷を敷く。

1.買ったものを移してもらうほうのカゴに、すばやく風呂敷を敷く。

2.買ったものを移し終わった状態。

2.買ったものを移し終わった状態。

3.同じ辺側の角を1回、結ぶ。

3.同じ辺側の角を1回、結ぶ。

4.さらに端を真結びにする。

4.さらに端を真結びにする。

5.逆の辺側の角も同様に結ぶ。

5.逆の辺側の角も同様に結ぶ。

6.途中でほどけないよう、結び目をしっかりと結ぶ。

6.途中でほどけないよう、結び目をしっかりと結ぶ。

7.これで完成。

7.これで完成。

8.手に持ったところ。

8.手に持ったところ。

9.口を横に開けば、開け閉めは自在。

9.口を横に開けば、開け閉めは自在。

●ハンカチ1枚で補強

かさばるものや重いものを入れたときは、ハンカチ1枚で補強でき、腕や肩にかけることもできます。

1.ハンカチを三角に折る。

1.ハンカチを三角に折る。

2.合わせた端からパタパタと折っていく。

2.合わせた端からパタパタと折っていく。

3.風呂敷エコバッグの取っ手に通す。

3.風呂敷エコバッグの取っ手に通す。

4.通したハンカチを真結びにする。

4.通したハンカチを真結びにする。

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